ケッセルランを12パーセク(仮)

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S・キングの『11/22/63』が最高に面白かったので、勢い余って「キムタクのタイムリープ」に寄せてみた。

11/22/63 上11/22/63 下

 

 SMAP解散騒動もかなり収束した感じでしょうか?


いろいろな立場の人がいろいろな意見を言ってて、なかなか興味深かったのですが、そんな中で一番、僕が惹かれたのは、なんと言っても「キムタクのタイムリープ説」です。

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丁度、この話が話題に上ってた頃、僕はスティーブン・キングの『11/22/63』という本を読んでました。

 

この作品のストーリーは非常に簡単に要約すると、「タイムトンネルを通って過去に遡りケネディ暗殺を阻止しようとする話」ということになりますが、もちろんそんな単純な話じゃなくて、そこに至るまでに様々な葛藤があるわけです。

先に言っとくと、この小説は文句なしに傑作。大傑作です。
上下巻合わせて1000ページ超の読み応えのある作品ですが、息つく暇もないほどのアクシデントの連続でどんどんページをめくる手も早まります。そして、感動のラスト。久々に本を読んでて涙腺が決壊しました。

で、この作品の中で、「時間は改変を嫌う」という設定が出てきます。
バタフライ効果」にも作中で言及されますが、主人公が過去の世界で何かを行うと、その都度、どこかしらの歴史が変わることになりますが、時間はそれを阻止する為に過去の世界で主人公に様々な形で牙を剥いてきます。

さらに改変しようとする事の世界に与える影響が大きければ大きいほど、時間の抵抗も比例して激しくなります。「過去の世界で安い牛肉を仕入れて自分の店の料理で使う」程度のことと、「ケネディ暗殺阻止」では、その抵抗は桁違いです。

と言うことを踏まえて、キムタクのタイムリープを考えてみると、これは相当に難しい。
何せSMAPというグループが解散するというだけで、一国の首相がコメントするほどですからね。まさに国民的アイドルです。そこまで巨大な存在になってしまったSMAPの解散が「本来あるべき歴史」なのだとしたら、これを改変しようとするキムタクへの時間の抵抗は相当に激しいものだったと思います。

また、これはネタバレになってしまうので、詳細は伏せますが、改変が成功したら成功したで、それはそれでいろいろあるという設定も『11/22/63』には出てくるので、もしタイムリープしたキムタクの頑張りの結果としてSMAPの解散が阻止されたのだとしたら、もっと世界は大変なことになってるかもしれません。そうなっていないように思うので、キムタクのタイムリープによってSMAPの解散が阻止されたわけではないんだと思います。

なんだか書いてて、自分でもわけがわからなくなってきました。やっぱり時間SFは説明が難しいです。

要するにキムタクがタイムリープしなくても、少なくとも今の時点でSMAPは解散しないんだと思います。そう言えば、キムタク自身もタイムリープ説を否定してましたね。

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と、ダラダラ書いてきたわけですが、何が言いたいかって言えば、結局、『11/22/63』がメチャメチャ面白かったということだけです。

あとはフジテレビあたりが『11/22/63』のドラマ化権を買ってですね、日本を舞台に翻案してキムタク主演でドラマ化すれば良いんじゃないですかね?

 

 

11/22/63 上

11/22/63 上

 
11/22/63 下

11/22/63 下